大阪医科薬科大学の論文で当社装置を使用した研究成果が発表されました

 学校法人大阪医科薬科大学(大阪府高槻市大学町2番7号)製剤設計学研究室の研究グループによる論文「高圧ホモジナイザーによる水中油滴型サブミクロンエマルションへのトランスグリコシル化ステビアの適用性」(Food Science and Technology Research, 28 (5), 343–350, 2022) において、当社製品である超高圧湿式微粒化装置ナノマイスターを使用した研究成果が発表されました。

 本研究により、サブミクロンサイズの水中油滴型エマルションの調製にナノマイスターによる処理が有用であることが明らかになりました。難水溶性化合物の溶解性や吸収性の改善に寄与します。

【論文概要】

論文 Applicability of transglycosylated stevia for oil-in-water submicron emulsions by high-pressure homogenization (Food Science and Technology Research, 28 (5), 343–350, 2022)
代表著者 内山博雅先生(大阪医科薬科大学 製剤設計学研究室)
要旨 トランスグリコシル化ステビア(Stevia-G)の存在下、高圧ホモジナイザー(ナノマイスター/大川原製作所、以下HPH)を用いてサブミクロンの粒子サイズの水中油型エマルションを調製した。HPH 処理前のエマルションは粒子サイズが粗くマイクロスケールであった。Stevia-G の界面活性作用は通常の界面活性剤の比べ弱いが、HPH 処理によりサブミクロンエマルションを調製することができた。HPH 処理条件はフラバノンの粒子径およびカプセル化効率に影響を与えた。エマルションの粒子径は保存中に変化せず、フラバノンのカプセル化効率は操作圧力100 MPa で 85.1 ± 2.9% であった。HPH 処理したエマルションはトレハロースを用いた凍結乾燥により粉末化に成功し、凍結乾燥前と同様の粒子径とカプセル化効率を示した。模擬胃腸液においてエマルションを消化したところHPH 処理したエマルションはフラバノン粉末と比較してより高いフラバノン濃度を示した。HPH は油滴のサイズを小さくし、Stevia-G はサブミクロンのエマルションを安定化する乳化剤として作用する。
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