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知っておきたい乾燥と濃縮の基礎

乾燥と濃縮の目的

乾燥と濃縮には「保蔵安定性の向上(含水率を低下させ、腐食を防止)」「減容による運搬費削減」「付加価値の向上(好ましい食感の付与、風味、栄養価の維持)」などの目的があります。

乾燥のポイント

乾燥のポイントは水分の蒸発です。1kgの水を蒸発させるために必要な熱量は約2500kJです。熱の伝え方には、対流伝熱と伝導伝熱の2つがあります。効率よく熱を伝えるためには、熱風や伝熱面に接触する面積を増やすこと、被乾燥物を撹拌し、均一に加熱することが必要です。また、乾燥の進み方は3段階あり、順に①予熱期間、②定率乾燥期間、③減率乾燥期期間です。

濃縮のポイント

濃縮装置は伝熱面、蒸発部、コンデンサーで構成されます。濃縮において減圧が重要なのは、圧力が下がれば下がるほど沸点が下がり、低温での蒸発が可能になるためです。濃縮装置でよく使用される総括伝熱係数とは能力の指標であり、熱の伝わり易さを示します。濃縮装置は溶剤置換、香気成分のカットバックなど様々な分野で使用されています。

オーカワラの産機装置

当社は90余年の歴史に裏打ちされた乾燥技術を軸として乾燥・濃縮・殺菌・造粒・混合などのさまざまな工程に最適な製品を取り揃え、お客様のニーズにお応えしています。

 

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次回 第3回は濃縮の基礎(低温濃縮)を掲載します。

 



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