Case1

コストシミュレーションをお客様と共に検討
風味・色彩を損なうことなく食べるお茶の殺菌を実現

背景

健康食品素材として加工茶(茶蕎麦、抹茶アイス等の食べるお茶)の需要が著しく伸びているあるお茶屋さんでは、食品として安全な殺菌済みのお茶を増産して、社会のニーズに応えたいと考えていました。
これまでは、他社に殺菌を委託していましたが、食品の安全性、信頼性は何ものにも替えがたいとの思いから、増産にあたっては安全で信頼性のある殺菌機を自社に設備することを計画されました。

課題

お客様の一言

果たして投資する価値はあるのだろうか・・・。

受託金額、ランニングコスト、設備償却期間、損益分岐処理量等についてお客様と共に綿密な検討を行いました。

お客様の一言

殺菌によって風味や色彩が損なわれ商品価値がなくなってしまうことはないのだろうか・・・。

風味・色彩を損なうことなく殺菌するには、高温(高圧)、短時間の処理が必要不可欠で、それには、気流式殺菌装置が最適と判断しました。
100台以上の実績を踏まえた運転ノウハウも含めてお客様に提供できるとオーカワラでは考えました。

解決の技術的ポイントと課題解決

食品殺菌には菌数300個/g以下という目安がありこれを確実にクリアした上で、品質劣化をおこさないようにすることが課題となります。それを実現する技術的な留意点は次の3つです。

  1. 超短時間高温殺菌(130℃・4秒)
  2. 熱履歴を最少限とすること
  3. 装置内への付着、堆積による過加熱を防止すること

これらの点では、ブラッシュアップを重ねてきた当社の気流式殺菌装置では問題が発生することはありませんでした。さらに、装置内への付着が発生しやすい茶葉でも連続運転を可能とするために、原料の予備加熱を行い装置内への付着を防止しました。

気流式殺菌装置フローシート

結果

  1. 色彩・風味を損なうことなく茶葉の殺菌を実現!
    菌数105個/g→300個/g
  2. 装置内への付着が発生しやすい茶葉でも連続運転を実現

設備投資をする価値があるかどうかを、お客様と一緒になって一生懸命考えました。

お客様の声

将来的にはお茶以外の食品についても受託加工をして、経営の安定化をはかろうとも考えています。